
ビットコインの価格高騰で注目を集めている仮想通貨。
最近では、ビットコインのみならずイーサリアムやリップルといったアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)への投資も、注目を集めています。
今回はそんなアルトコインの一つ、LISK(リスク)について解説。
その特徴から購入の仕方、将来性までを紹介していきます。
1.LISKってどんな仮想通貨?
LISK(リスク)は、略号がLSKの仮想通貨で、2016年5月に公開されました。
LISKは、仮想通貨の名前ではなく、分散型プラットフォームのこと。
プラットフォーム名がLisk、プラットフォーム内の通貨名がLSKです。
分散型アプリケーションプラットフォームは、Dapps(Decentralized Applications)とも呼ばれ、中央集権型と真逆のネットワーク構造になっています。
中央集権型では、管理者がおり、アプリケーションは管理者の監視のもとで開発、利用されるのが特徴。
しかし、分散型アプリケーションプラットフォームには特定の管理者はおらず、それぞれが決められたルールに基づき、開発、利用を行います。
分散型アプリケーションにより、LISK上だとそれぞれが自由にアプリケーションを開発し、また利用することが可能。
システムの利用も個人間ですが、アプリケーションの利用に改ざんや不正ができない仮想通貨の技術を用いることで、管理者がいなくてもお互いの取引契約が担保されます。
さらに、スマートコントラクトによって、通貨の決済だけでなく、契約内容を盛り込むことができるので、様々な種類のアプリケーションを動かすことが可能。
ネットショップや、クラウドファンディング、ソーシャルメディアなど、Lisk,イーサリアムともに、ビットコインが進化したアルトコインとして、様々なプロジェクトで応用されています。
またLSKの発行枚数に上限はないというのも特徴的で、毎年新たにコインが発行されていきます。
2.LISKの特徴
LISKとほかの仮想通貨が大きく異なる点は、次の2点。
開発言語にJavaScriptを使用(詳細は後述)
サイドチェーンを用いた構築プラットフォーム(詳細は後述)
開発言語にJavaScriptを使用
Liskでは開発言語として、JavaScriptを採用。
JavaScriptは世界中の数多くのエンジニアが使用している言語であるため、開発者を揃えやすくて開発を進みやすいという特徴があります。
また、開発環境やドキュメントも豊富にあることも魅力。
サイドチェーンを用いた構築プラットフォーム
リスクが持つ最も大きな特徴ともいえるのが、サイドチェーン。
サイドチェーンとは、メインのブロックチェーンとは別にサブの分散型アプリケーションにチェーンを作成すること。
先ほども触れた通り、分散型アプリケーションというのは、1つ以上のローカル(またはリモート)クライアントがネットワークで接続された複数のサーバと通信できるアプリケーション。
つまりメインにブロックチェーンに取引記録を書き込んでいくのではなく、それぞれのDAppsにそれぞれチェーンを作成する仕組み。
LISKではメインのブロックチェーンだけを使用するのではなく、サブのチェーンを複数使用することによって取引の処理能力が大幅に向上しました。
3.LISKのメリット
柔軟性が高い
先に触れた通り、LISKではサイドチェーン技術を利用しているため、柔軟性の高さがポイント。
ブロックチェーンだと、通常過去の情報を書き換えることができません。
しかし、サイドチェーンを利用することで過去の情報を更新したり、問題が生じたときに柔軟な対処をすることが可能になりました。
承認スピードが速い
サイドチェーン技術を利用しているおかげで、承認スピードが非常に速いところもメリット。
ビットコインだと承認作業には約10分ほどの時間を要してしまいます。
一方、LISKなら承認時間はわずか10秒ほどで完了。
普及しやすい
先ほどあったように、開発言語にはJavaScriptを使用。
JavaScriptは仮想通貨以外の分野でも数多く使わており、JavaScriptのエンジニアは国内にも数多く存在。
そのため、既存の商品・サービスと融合させやすいでしょう。
発行枚数の制限がありませんから、Liskに関連付いた新しいサービスが先進国や大手企業に認められたのであれば、急速に普及していくことが考えられます。
4.こんな人におすすめ
LISKは1LSKあたり約550円(2017年10月16日現在)とまだ単価が安いので、これから仮想通貨を始める初心者の方におすすめ。
いくつかのサーバで分散管理するサイドチェーンを有しているので、仮にバグが起きたとしてもすぐにもとの状態に戻すことが出来ることから、非常に安全性の高い仮想通貨といえるでしょう。
以上のことから、仮想通貨取引に慣れていない方はまずLISKから買ってみてもいいと思います。
5.現在の価格・チャート

https://coinmarketcap.com/currencies/lisk/
時価総額18位となっているLISKは、2017年12月7日現在、1LSK=約982円。
一時期160円前後の時期がありましたが、最近は徐々に持ち直してきている模様。
スマートコントラクトに加えて、サイドチェーンを導入しているリスクは高い安全性と取引速度を最も大きな武器としているので、大手企業の採用状況で今後大きく成長していく可能性が期待できます。
なるべく価格が1000円以下のときに多めに購入しておくといいでしょう。
6.購入するには?
LISKは、国内2ヶ所の取引所で購入できます。
従来、国内で扱っている取引所はコインチェックだけでした。
Coincheckはリスクも含めると9種類もの仮想通貨を扱っているのが魅力で、国内でも人気を得ています。
コインチェックの利用方法についてはコチラ!
2018年1月31日より、ビットフライヤーでもLISKの取り扱いが開始されました!
国内取引所では安全面で定評のある取引所ですので、ビットフライヤーでの取引をおすすめします。
大手企業からの出資を受けているLISKは今後、他の取引所が増えるかと思われます。
興味がある方は購入してみてはいかがでしょうか。
7.今後の将来性
このように非常に特徴的なLiskは多くの大手企業から注目を集めています。
実際にMicrosoftも注目は14,000BTCもの投資をすると公表。
これによって多くの人がLiskに注目することになりました。
ちなみに、14,000BTCは日本円で約42億円。
スマートコントラクトを使ったサービス開発は積極的に行われているので、今後も価格上昇の余地が十分にあるでしょう。
8.おわりに
以上、LISKについて紹介しました。
イーサリアムなどのアルトコインの中では単価が安いので、少しでも興味のある方はコインチェックで購入してみるといいでしょう。