
ビットコインの次に時価総額が大きい仮想通貨として注目を集めるのが、イーサリアム(通貨単位はETH(イーサ))。
こちらのランキングサイトによると、イーサリアムの時価総額は約 3兆 760億円(※)で、ビットコインは約 7兆 2,500億円(※)。(※ 2017 年 9月 26日現在)
最近では国内の仮想通貨取引所でもイーサリアムを取り扱う取引所はとても多くなってきていて、注目度が高まってきています。
今回はそんなイーサリアムの魅力と、仮想通貨としての将来性について解説していきます。
1.ビットコインとどう違うの?
まず、ビットコインとイーサリアムはどちらも仮想通貨ないし暗号通貨。
ビットコインについては初期に登場した暗号通貨であるので、暗号通貨1.0世代と呼ばれています。
この世代の通貨は単純に通貨の瞬間的なやり取りを目的としたものでした。
それに対し、イーサリアムに代表される暗号通貨2.0世代。
単なる通貨のやり取りにとどまらず、その通貨に付加価値として何らかの機能を盛り込んでいるのが特徴です。
2.イーサリアムの魅力とは
ビットコイン等ほかの仮想通貨にはない、イーサリアム独自の魅力は契約ができること。
この契約のことをスマートコントラクトといいます。
スマートコントラクトってなに?
イーサリアムは取引履歴だけでなく、契約を追記することが可能。
スマートコントラクトとは直訳すれば、「賢い契約」という意味です。
契約の意味をわかりやすくするために、実際にイーサリアムを利用した取引を具体例に説明しましょう。
まず、永田さんが懇親会の費用に困っている友人の萩原さんに4000円貸すために送金しました。
永田さんは萩原さんに「明日4000円返してね」と約束しました。
そして翌日、萩原さんは永田さんにちゃんと4000円を返しました。
ビットコインの場合なら、ブロックチェーン上の取引履歴に残るのは、
永田さんから萩原さんに4000円送金
翌日、萩原さんから永田さんに4000円送金
という事実だけ。
イーサリアムの場合は、さらに「永田さんから萩原さんに4000円送金」、「翌日、萩原さんから永田さんに4000円送金」という取引の履歴だけでなく、
永田さんが萩原さんからお金を返してもらうという約束=契約もブロックチェーン上に記載。
ブロックチェーン上に追記されているので、金融機関等による第三者の介入が介入する必要性はなく契約(約束)がちゃんと守られる=保証されるというしくみになっています。
このように取引履歴を残しておくだけにとどまらず、契約の改ざんや消滅をも防ごうというのがイーサリアムの発想です。
また元来はこのような契約の保証は、その内容に応じて金融機関や裁判所などの中央機関(第三者)が逐一介入するのがふつう。
そのため時間と費用がかかっていました。
しかし、イーサリアムはそうした契約にかかる費用(第三者の介入に要する時間と費用)すらも無くしてしまいました。
こうすることで、ビットコインにより高い信頼性という高付加価値が備わったのです。
3.イーサリアムを買ってみよう
イーサリアムの購入は、取引所と呼ばれる仲介所で行います。
取引所は「日本国内の取引所」、「海外の取引所」とあり、海外にはクラーケンやコインベースなど世界的に有名な取引所が存在。
これらは英語対応であり、上級者向けなので、今回は日本国内の取引所でイーサリアムを購入する方法を解説。
使いやすさの観点から初心者におすすめな、コインチェック、ビットフライヤーの2社での購入方法について説明します。
4.コインチェックで買ってみる
はじめに紹介する取引所が「コインチェック」。
取扱っている仮想通貨が豊富であり、なおかつWebサイトが見やすくて売買しやすいのが特徴。
スマホアプリを使ってイーサリアムを売買することもできます。
購入までの流れ
これからイーサリアム投資の基本中の基本、購入方法についてご紹介。
ここではメールアドレスを使用した作成方法について触れます。
アカウントを作成する
はじめにコインチェックにログインし、アカウント作成をスタート。
ここでメールアドレスとパスワードを入力して『アカウント作成』をクリックします。
メールに送られた内容を確認する
メールアドレスを登録すると、内容確認メールが送られてきます。
「以下のリンクをクリックしてメールアドレスを確認してください」という指示にしたがってリンクをクリックします。
リンクをクリックして、コインチェックのホームページにアクセスすればアカウント登録は完了。
日本円を入金する
アカウントを作成したら、次にイーサリアムを購入するために日本円を入金します。
コインチェックのサイト上部にある「ウォレット」という項目をクリック。
すると左に「日本円を入金する」という項目が出てきて、それをクリックします。
そしてオレンジ色のバナーで「電話番号登録をする」という項目が出るので、そちらをクリックします。
自分の携帯電話等の電話番号を入力し『SMSを送信する』をクリックします。
すぐにSMSで認証コードが送られてきますので、それをサイトの画面にある「送信された認証コード」の欄に入力して『認証する』をクリックすれば完了。
ちなみに入金は銀行振込、もしくはコンビニ振込になります。
実際にイーサリアムを買ってみる
日本円の入金が済んだら、ようやくイーサリアムが購入できるようになります。
サイトの画面左にある「コインを買う」という項目をクリックし、そこから「Ethereum」という項目を選びます。
そして自分が買いたいだけ数量を選択し「購入する」をクリックすれば、これでイーサリアムの購入は完了。
5.ビットフライヤーで買ってみる
国内最大手の取引所。
日本国内の仮想通貨取引の7割はビットフライヤーで取引されていると言われています。
どこでイーサリアムを購入するか迷ったらビットフライヤーを選んでおいていいでしょう。
アカウントを作成する
まずbitFlyerのトップページに移動します。
すると上記のようなが表示されますので、アカウントを作成する方法を選択。
アカウント作成方法は次の4種類。
・メールアドレスから作成
・Facebookアカウントから作成
・Yahoo! IDから作成
・Google から作成
ここではメールアドレスから作成する方法を解説します。
メールアドレスとパスワードを入力して『無料でアカウントを作成』をクリック。
メールに送られた内容を確認する
メールアドレスを登録すると、内容確認メールが送られてきます。
表示されている確認画面に入力したメールアドレスに届くキーワードを入力。
これでアカウント作成は終了です。
ビットフライヤーに入金
イーサリアムを購入するには、まず取引所へお金を入金しないといけません。
お金を取引所へ預けるてから、そのお金で購入することになります。
コインチェックは以下の3つの方法で日本円を預けることができます。
・ペイジー決済
・コンビニ入金
・銀行振り込み(USドル可)
ペイジー決済
ペイジー決済とは、パソコン・携帯電話・ATMから料金のお支払いができるサービス。
メリットは金融機関の営業時間に関係なく、24時間365日決済(入金)が可能なこと。
またコインチェックだと振り込み手数料が756円のところ、ビットフライヤーは324円と安いです。
コンビニ入金
パソコンがない方はこちらがおすすめ。
ペイジー決済に比べ、手間と時間がかかってしまうのがデメリット。
ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクス、ミニストップ、デイリーヤマザキ、スリーエフ、セイコーマートが利用可能。
コンビニからの入金は、1回につき30万円が上限となります。
コンビニ支払いのご利用には、SMS(電話番号)認証と本人確認認証が必要です。
手数料は同じく324円。
銀行振り込み
手数料も安く1番おすすめな方法。
ただし、土日・平日15時を過ぎてしまった場合は翌営業日の入金になってしまうので注意が必要です。
リアルタイムな取引をしたい人には向いていません。
※手数料は銀行振込手数料のみになります。
イーサリアムを購入してみる
アカウントを作成したら、次にイーサリアムを購入してみましょう。
ビットフライヤーでイーサリアムを購入するには2つの方法があります。
アルトコイン販売所を利用する方法と、もう一つはクレジットカードでイーサリアムを購入する方法。
アルトコイン販売所で購入
アルトコイン販売所は、ビットフライヤー(取引所)から直接イーサリアムを購入します。
取引所から購入するため、購入価格には手数料が上乗せされており、通常より購入価格が若干高くなるので要注意。
注文方法は購入したい分のイーサリアムの数量を指定して[コインを買う]をクリック。
逆にコインを売却する場合は、売りたい分のイーサリアムの数量を指定して[コインを売る]をクリック。
初心者や安全に取引をしたい方は、アルトコイン販売所を利用することをおすすめします。
クレジットカードで購入
コインチェックと違いビットフライヤーでは、クレジットカードでイーサリアムを購入することが可能。
国際ブランドはVisaとマスターカードが選択できます。
手間をかけずにイーサリアムを購入するにはクレジットカードで購入することをおすすめします。
6.今後の将来性
イーサリアムは今年に入ってから素晴らしい価格上昇を続けていますが、気になるのはその将来性。
近年、イーサリアムや関連する技術の活用を数多くの企業で試みる動きが活発化しています。
多くの企業と連携
マイクロソフトはビジネス向けクラウドサービス Azure プラットフォームに、イーサリアム基盤のブロックチェーン・ツールを導入することを決定しました。
すでに大手金融機関4社がこのツールを契約済み。
これから、多くの金融機関が、このイーサリアム&マイクロソフトのプラットフォームに参入してくるでしょう。
またIBMはサムスンと提携し、イーサリアムブロックチェーンを活用して洗濯機等、家の中にある家電製品すべての消耗品を管理するサービスを検討するとしています。
以上のことから、イーサリアムの需要が今後も増加していくことが予想されます。
7.おわりに
以上、イーサリアムについて簡単に解説してきました。
イーサリアムは今後様々な分野の事業において活用の範囲が広がり、その価値はさらに高まる可能性があります。
今後も注目すべき仮想通貨として目が離せないでしょう。