最近、仮想通貨が注目されるのに伴い、仮想通貨を使った詐欺が急増中。

仮想通貨については、その仕組みの複雑さから個人で内容の良しあしを判断するのは難しかったりします。

そのため「仮想通貨のセミナーで説明を受けたけど、投資するべきなの」「友人から仮想通貨への投資を持ち掛けられたが、どうするか悩んでいる」といった声が多くなってきました。

今回はそうした仮想通貨の詐欺を誰でも簡単見抜ける方法についてご紹介します。

1.仮想通貨詐欺の現状

国民生活センターは2017年3月、「知人からの勧誘、セミナーでの勧誘による仮想通貨の購入トラブルにご注意―『必ず儲もうかる』という言葉は信じないで!―」という文書を発表。

これによると、インターネットを通じて電子的に取引されている、仮想通貨の購入などに関するトラブルが増加しているそう。

PIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)によれば仮想通貨に関する相談は、2014年度は194件でしたが、2016年度は 634件に増加しました。

(出典:国民生活センター)

国民生活センターによると、「5倍以上の価格になる」、「半年で価格が3倍になる」、と言われて仮想通貨を購入したが、業者が買い取りに応じてくれないといったトラブルが数多く報告されています。

2.主な詐欺の手口

仮想通貨詐欺の主な手口は、次の3つに分かれます。

・新仮想通貨詐欺
・ビットコイン投資配当金詐欺
・マイニングプール投資詐欺

新仮想通貨詐欺

「ビットコインの時代は終わる。これからはこの○○コインだ。」

「ビットコインは1円しか価値がなかった時代があった。あの時にビットコインを大量に買った人は今は億万長者になっている。だから○○も~」

このように、今後価値が上がるとった謳い文句で新しい仮想通貨をお勧めするという手口。

ちなみに、仮想通貨は現在 1000種類以上も存在すると言われており、専門家でも全ての内容を把握できていない状態。

そうした背景から、このような詐欺が起こりうるといえます。

こういった仮想通貨が本物かどうかを見極めるポイントはブロックチェーン

これがちゃんと使用されているかどうかに注目すれば問題ありません。

ニセモノだと技術面が間違いなく使えていなかったりします。

あと仮想通貨の投資では「取引所」で扱われているもの以外には手を出さないことも心がけましょう。

ビットコイン投資配当金詐欺

これは「投資金額の△%が毎日振り込まれます。なので×ヶ月で元が取れますよ。」と言ったうたい文句が特徴。

この手口は短期間に一気に手を広げて、一気に引き下がっていきます

安直に「すぐに元が取れる!」といった簡単な投資はありません。

仮想通貨詐欺に限ったことではありませんが、美味しい話は裏が必然的に存在します。

投資してみたら、1ヶ月後には投資金を預けていた会社がなくなっていた、なんてことにならないように気をつけてください。

マイニングプール投資詐欺

「マイニングしている企業に投資しませんか」

「マイニングが成功したら、その分の利益を投資した人に配当しますよ」

このようなうたい文句が特徴。

マイニングとは、ビットコインを手に入れる方法のこと。

ブロックと呼ばれるビットコインの取引情報をまとめたものを1つ生み出すと、その報酬としてビットコインが支払われます。

マイニングはブロックを生み出すために行われる数学的な演算を繰り返し特定の条件を満たす答えを見つける行為そのものも指します。

ビットコインなどのブロックチェーンを使用した暗号通貨にはほぼ間違いなくマイニングが必要。

このマイニングをうまく利用した手口です。

この手口の見分け方は簡単で、本当にマイニングに成功している企業かどうかを見分けること。

マイニングに成功している企業かどうかはランキングサイトを見ると分かります。

ビットコインであればこちらのサイトから確認できます。Bitcoin Mining Poolsの公式サイト

また、投資話をしている人がちゃんとブロックチェーンやマイニングのことを理解しているかもしっかりと把握してください。

使用されている技術に対するしっかりとした知識の差が信頼できる業者かそうでないかの差になります。

3.詐欺を一発で見抜くポイント

先ほどでも詐欺を見抜く方法について軽く触れましたが、ここではより簡単に詐欺を見抜けるポイントをご紹介。

セミナーで勧誘される

セミナーや、人づてを通して行うのは、詐欺のため公にならない場所で勧誘する必要があるため。

セミナーで販売しているものは、詐欺と考えたほうがいいでしょう。

友人から投資の話に誘われたりするケースが多いため、身の回りでそういった話が出てきたら、安易に乗らないよう気を付けましょう。

代理店が販売している

そもそも仮想通貨は基本的に保険等と異なり、代理店は存在しません

代理店という文字が資料にでてきたら疑ったほうがいいでしょう。

最低購入価格がある

業者が最低限利益を出すために、10万円からといった単位から受け付けています。

本来仮想通貨は、少額から購入することが可能

たとえばビットコインだと、多くの取引所では1万分の1ビットコイン(0.0001)単位で購入可能になります。

日本円にして、約10円です。

価格保証がある

「価格は当社が保証して買い支えるので大丈夫」といったりすることが特徴。

金融商品ですと、こういった保証は違法行為になります。

たとえば、株の場合では値下がりを補填するといって株を販売すると、証券取引法違反です。

金融商品には値下がりリスクが必ず存在し、価格を保証するといった無リスクの説明は違法行為ですので注意しましょう。

有名人の名前を出す

投資の話の中で有名人の名前が登場したりしたら疑いましょう。

メディアに出てくる有名な経営者や投資に強そうなイメージの著名人は信頼性を担保するために業者が名前を出してきます。

また具体的な国や機関の名前にも要注意。

〇〇政府公認を謳い、「日本円を××コインにしておくだけで誰でも億万長者」という宣伝文句で勧誘していたりします。

普通の人だとその有名人や政府当局に直接真偽を確かめることはできないため、有名人や機関の名前を業者が勝手に使ったりします。

ここだけで販売

日本だけで先行販売、ここだけ独占販売といったうたい文句は間違いなく詐欺。

仮想通貨は販売についての制限がありません。

詐欺でないコインは全世界同時に販売しており、だれでも許可無く購入できるからです。

4.もし詐欺に引っかかってしまったら?

ふつうは弁護士や消費者センターに相談したいところ。

しかし、彼らも仮想通貨の専門家ではないので、実態をよく把握していないところがあり、必ずしも適切なアドバイスを得られるとは限りません。

そのため、「詐欺かな?」と疑問に感じたら、まずはインタ-ネットで調べてみるのがいいでしょう。

大方の詐欺案件はすぐにインターネットに広まりますので、気になった情報はすぐに確認する習慣をつけておくといいかもしれません。

その後、どこに問題点があるのかを精査した上で消費者センターや弁護士に話を持ち込むのが適当です。

5.おわりに

こうした仮想通貨詐欺は、ほどほど手を出す人よりも強欲な人が騙されやすいという傾向があります。ですから安易にうまい話には乗らないことをまずは心がけましょう。

仮想通貨は多種多様、色々ありますから投資をする際はしっかりと下調べ、知識を身につけて自己責任で行ってくださいね。

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