
国内最大手の取引所である、ビットフライヤー。
そんなビットフライヤーは、ビットコインを使用したレバレッジ取引ができるのです。
株などの投資経験がある人なら、それがどのような取引かだいたいわかるかでしょう。
でも、投資の経験がない方だと、レバレッジ取引とは何かわからないかもしれません。
多くの取引所がこうした取引を扱っているので、より積極的に仮想通貨を取引したい場合には、理解しておくといいでしょう。
そこで、仮想通貨におけるレバレッジ取引について解説します。
1.そもそもレバレッジ取引ってなに?
仮想通貨の取引では、信用取引や証拠金取引、レバレッジ取引、ビットコインFXなどの用語が出てきますが、全部同じ意味。
ここではレバレッジ取引に統一して説明します。
ビットフライヤーでは、はじめ口座に自分の日本円を証拠金として預け入れることで、証拠金の数倍~数百倍の金額で取引が可能。
これをレバレッジといいます。
レバレッジとは、要は証拠金にかける「てこ」のようなもの。
少ない資本金でも大きな取引ができるようになることを表していて、通常は、レバレッジoo倍といった表現をします。
ちなみにビットフライヤーのレバレッジは最大15倍。
2.レバレッジの計算方法
では、具体的にレバレッジの計算はどのようになっているでしょうか。
レバレッジ5倍で取引をおこなった場合は、元の金額の5倍の金額で取引を行うことが可能。
利益が出た場合、元の金額で取引した場合の5倍になりますが、その分損失が出た場合も5倍になります。
例えば、10万円の証拠金を用意してレバレッジ5倍の取引をしたと仮定。
レバレッジ5倍なので、50万円分の取引ができます。
わかりやすく説明するため、ここではレバレッジをかけない場合と比較してみましょう。
レバレッジをかけない(レバレッジ1倍)で取引
1.20万円分のビットコインを購入
2.ビットコインの値段が70万円から84万円に
3.20万円が24万円になり、利益は4万円
レバレッジ5倍で取引
1.証拠金20万円で100万円分のビットコインを買う
2.ビットコインの値段が70万円から84万円に
3.100万円が120万円になり、利益は20万円(5倍の利益)
損失が出たら
反対に、ビットコインが70万円から56万円に下がるとします。
20万円のビットコインを買っていた場合、持っているポジションの価格は16万円に下がり4万円の損失。
レバレッジをかけて100万円分の取引していれば、持っているポジションの価格は80万円に下がり20万円の損失になります。
レバレッジをかけて損失を出したときに口座の残高が少ないと、強制ロスカット(後ほど解説します)などが行われることも。
3.取引をする上で知っておきたい専門用語
次に、実際にレバレッジ取引を行うにあたって知っておきたい専門用語を解説します。
以下の用語をおさえておけば、ビットフライヤー以外の取引所で取引しても困ることはないでしょう。
証拠金
レバレッジ取引をするときに、担保とするお金。
レバレッジ取引を行う場合、通貨のレートをもとに各取引所の決めた金額が担保として必要。
またポジション(後ほど解説します)を持つと、その分の証拠金は移動できなくなります。
多くのポジションを持ちたい場合、そのポジション分の証拠金が必要。
証拠金維持率
証拠金維持率とは、預けている証拠金と保有しているポジションの損益・保有しているポジションの証拠金・注文に必要な証拠金等の割合。
具体的には、
預けている証拠金+損益)÷(所有するポジションの証拠金+注文中の証拠金)
取引所により計算式が違うので、詳細は利用する取引所で確認してください。
また、証拠金維持率が一定の割合以下になると新規注文ができなくなったり、強制的にポジションが決済(ロスカット)されたりします。
手数料
通貨を売ったり買ったりするときにかかる手数料。
ビットフライヤーの手数料についてはコチラ!
借入手数料(スワップ手数料)
レバレッジ取引を行う場合、取引所から通貨を借りることになるので、それだけの利子が発生。
この利子を、借入手数料(スワップ手数料)といいます。
Ask・Bid
取引所では、Ask(売る側の指値)、Bid(買う側の指値)などの価格が表示されています。
レバレッジ取引の売買では、買値か売値を指定。
指値注文
売買する価格を指定する注文方法のこと。
指定した価格になると注文が成立します。
ただし、定期間過ぎても指定した価格にならなければ、注文が取り消される場合も。
成行注文
売買するときの価格を指定せず、相場の成り行きで取引されている価格で売買する注文方法。
ほとんどの場合、即座に売買が成立します。
例えば、今より価格が下がると予想した場合、予想した価格で指値で買い注文を入れます。
今すぐ売買したい場合、成り行きで注文、といったように使い分けます。
約定・ポジション(建玉)
約定とは、買いや売りの注文を出して、その注文が成立すること。
約定後に決済していない状態を「ポジションを持っている」といい、ポジションのことを「建玉」ともいいます。
また買いから入ることを「ロング」といい、通貨を買っている状態を「ロング(買い)ポジションを持っている」と表現。
一方、売りから入ることを「ショート」といい、通貨を売っている状態を「ショート(売り)ポジションを持っている」と表現します。
決済
決済とは、持っているポジションと反対の注文を出して損益を確定させること。
ロングポジションを持っていたら売り、ショートポジションを持っていたら買いをします。
ロスカット(損切り)
ポジションに損失が出た状態で決済すること。
いわゆる「損切り」です。
損切りすることで、損失が出ても証拠金は戻ってくるので、取引を続けることが可能。
損切りしないでいると、損失がますます大きくなり、多くの資金を失ってしまう場合もありますので、安全面から必要です。
「投資した金額の20%マイナスになったら」など、損切りするルールを決めて資金管理をしましょう。
ちなみにビットフライヤーでは、証拠金維持率が 50% を下回った状態を指します。
強制ロスカット(強制決済)
持っているポジションの損失がある一定額に達したとき、取引所によって強制的に決済されること。
損失の基準は、証拠金維持率が使用され、証拠金維持率が取引所で定めた水準を下回った場合にロスカットになります。
追証
ポジションの損失が一定の水準を超え、預けている資金が必要な証拠金の額に満たない時、証拠金の追加入金を求められること。
追証も、損失の基準は、証拠金維持率が使用されます。
ビットフライヤーでは、証拠金維持率が 80% を下回った状態のこと。
4.レバレッジ取引をするならbitFlyer Lightning
ビットフライヤーでレバレッジ取引をするときは、bitFlyer Lightningを使用します。
レバレッジ取引のトレード画面は、bitFlyer Lightningを開き、画面上にあるBTC-FXの選択ボタンをクリックすると開けます。
bitFlyer Lightningの使い方はコチラ!
5.おわりに
以上、ビットフライヤーのレバレッジ取引の基本を解説しました。
ビットフライヤーは取引画面が見やすく、初心者から上級者まで使いやすい内容となっています。
レバレッジ取引は少ない資金で大きな取引をすることが可能ですが、損失も大きくなることも。
取引をする際は、リスクをしっかり理解した上で行ってください。