
イーサリアムは、ビットコインと同じく仮想通貨のひとつ。
知名度はビットコインの次に高く、これから購入を検討している人も多いでしょう。
しかし、イーサリアムを入手する方法は取引所で購入する以外にもあります。
それがマイニング(採掘)。
今回はイーサリアムでマイニングするための基礎知識について解説します。
イーサリアムの記事はコチラ!
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目次
1.そもそもマイニングとは?
マイニングとは、採掘とも言われています。
採掘といっても、仮想通貨は現実には存在していません。
そのため、どのように採掘を行うのかを紹介します。
まず、マイニングについて理解するためには、ビットコインを初めとする仮想通貨の中核をなす、ブロックチェーンの仕組みを知らないといけません。
ブロックチェーンとは、P2Pと呼ばれる複数のデータベースによる分散型のシステムによって通貨の取引情報を管理する仕組み。
具体的には、以下の流れで取引データの管理が行われます。
1.取り引きが発生
2.複数のブロックチェーン参加者が同時に検証
3.最初に検証を終えた人が次のブロックを作成
4.参加者は報酬としてコインを得る
上記の中で最も重要なのは、参加者による検証。
この検証こそがマイニングであり、具体的な作業内容は対象となるブロックチェーンによって様々。
なお、マイニングを行う人のことはマイナーと呼ばれています。
有志のユーザーが参加
マイニングは、特定の人物ではなく有志のユーザー(マイナー)によって行われます。
ブロックチェーンにおいては、プルーフ・オブ・ワーク(POW)と呼ばれる計算に時間が掛かる問題の値を出すことが目的。
これがマイニングであり、その答えを最初に出した人が次のブロックを作成する仕組み。
報酬は新規発行された仮想通貨
先ほどご紹介した通り、取引情報を分散管理するブロックチェーンシステムは、マイナーに支えられています。
マイナーはブロックチェーンシステムに参加するために、マイニングによるデータ検証を実施。
その報酬として新規発行された仮想通貨が支払われるのです。
2.マイニングは誰でもできる
イーサリアムのマイニングは、一般的なコンピューターに実装されているGPU(パソコンの画像処理を担当する主要部品のひとつ)を用いて行うのが効率的。
もちろん、マイニング専用の機器を購入する必要はありません。
通常のパソコンに搭載されている機能があれば発掘できるので、ビットコインよりもイーサリアムの方がマイニングに参入しやすいと言えるのでしょう。
3.マイニングする方法
ソロマイニング
ソロマイニングとは、専用機器を自分で購入し稼働させて行う方法。
専用機器を自ら購入し、マイニングソフトを立ち上げ、承認できるまでコンピュータを稼働させます。
これには、まずマイニング環境を整えるための投資が必要。
また24時間マイニングマシンを稼働させるため、電気代・修理費など継続的なランニングコストがかかるというデメリットも。
承認に成功した時のリターンは確かに大きいかもしれませんが、必ずしも承認に成功するという確証はありません。
クラウドマイニング
マイニングしたいけど、そこまで電気代が気になるし、専用の機器を準備するのが面倒。
そんな方でも、簡単にマイニングに参加する方法があります。
それが、クラウドマイニング。
現在世界中にはマイニングプールと呼ばれるマイニング工場が存在。
そこには高性能なコンピュータが数万台並べられており、マイニングをするために24時間動き続けています。
こうしたマイニングプールに出資をすることで、マイニング工場全体で得た報酬が分配される仕組み。
それが、クラウドマイニングです。
ソロマイニングと比べると、家庭用のPCで始めることができて設備投資にお金をかけずに済むので、こちらの方法が一般的。
クラウドマイニングへの参加を募集しているサイトは多々存在しており、サイトによって参加金額や方式が異なります。
4.クラウドマイニングに参加してみよう
ここでは、クラウドマイニングサービスを提供しているサイトをいくつかご紹介。
サイトによって、マイニングプールの規模や参加方法による違いがあります。
ビットクラブネットワーク(Bitclub Network)
日本語対応もしているクラウドマイニングサイト。
利用者も多く、日本でも参加者が増えており、人気のサイトになっています。
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ナノプール(Nanopool)
ナノプールは日本語対応はしていませんが、クラウドマイニングで主流のサイト。
「Quick Start」というボタンを押すと登録画面に進みます。
ちなみにイーサリアムの契約には手数料が1%が必要。
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ジェネシスマイニング(Genesis Mining)
ジェネシスマイニングは、2014年からクラウドマイニングのサービスを提供している老舗。
日本語でのサービス提供もしており、日本語対応の公式ツイッターもあります。
またYouTubeの動画で、実際のマイニング作業を紹介。
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5.ウォレットで報酬を管理しよう
各マイニングプールのアカウントや取引所に長期で保管するのは、セキュリティ面から安全とは言えません。
一定量のイーサリアムを保管する場合は、管理用のウォレット(電子財布)で使用しましょう。
おすすめはウォレットの作成が簡単なMy Ether Wallet、またはスマートフォンでも保管できるJaxxの2種類。
6.マイニングするなら今がチャンス!
イーサリアムマイニングは、現在プルーフ・オブ・ワークによって行われています。
しかし、将来的にこの方法は廃止され、プルーフ・オブ・ステーク(POS)に移行する予定。
プルーフ・オブ・ステークとは、所持しているイーサリアムの割合に応じてブロック生成の承認率が決まる仕組み。
つまり、イーサリアムを多く所持している人ほど多くの報酬を手に入れるようになっていきます。
プルーフ・オブ・ステークに移行することを考慮すらば、今からクラウドマイニングに参加しておきましょう。
7.おわりに
以上、イーサリアムのマイニングについて解説しました。
ご自身のPCを利用してマイニングできるので、誰でもイーサリアムマイナーになれます。
少しでもマイニングに関心のある方は、クラウドマイニングのサイトをチェックしてみましょう。