
イーサリアムクラシックとは、イーサリアムから派生した仮想通貨。
イーサリアムはビットコインに次ぐ仮想通貨として、現在でも時価総額2位を維持しています。
しかし、サイバー攻撃などに遭うリスクも多く安全性の確保が求められてきました。
そこで誕生したのがイーサリアムクラシック。
今回はそんなイーサリアムクラシックについて、イーサリアムとの違いや買い方、将来性に至るまで徹底解説します!
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目次
1.イーサリアムクラシックってなに?
イーサリアムクラシック(ETC)は、イーサリアム(ETH)から分裂してできた仮想通貨。
分裂したきっかけは、The DAOというイーサリアムを利用したプロジェクトの脆弱性を突かれた攻撃です。
攻撃を受けたことで、多くの資金が盗まれてしまいました
その際、攻撃に対する対処法で二つの意見が対立しました。
盗まれた資金を凍結する方法(ソフトフォーク)と盗まれる前に時間を戻す(ハードフォーク)が提案。
どちらか一方を支持する人達の意見の対立によってイーサリアムは分裂することになりました。
時間を戻すハードフォークによって誕生したのが現在のイーサリアム(ETH)。
そうでないものがイーサリアムクラシック(ETC)。
そもそも、なぜ2つに分裂したのでしょうか?
仮想通貨はブロックチェーンという帳簿に取引記録を残す事でその通貨の所有権が示されます。
ブロックチェーンが上記の対立により二つに分かれてそれぞれの取引を記録していくことで、2種類の記録が作成。
2種類の通貨が存在することになり、事実上通貨は分裂した、という結果になるのです。
2.イーサリアムとの違い
イーサリアムクラシックはイーサリアムと機能面で大きな違いはありません。
違いとして挙げるならば、イーサリアムよりも安全性を重視している点。
ハッキングの被害に合わないようにイーサリアムよりも拡張性を制限し、セキュリティや安定性を向上させることに成功しました。
後は派生した通貨ならではの問題を抱えています。
イーサリアムは資金が豊富で技術者も多く抱えています。
一方、派生したイーサリアムクラシックは技術者が少なく、資金的にもそんなに多くありません。
仮想通貨自体の信頼性は高いですが、関わる人や金が少ないのです。
3.どんな機能があるの?
イーサリアムクラシックには、イーサリアム同様スマートコントラクトという機能があります。
簡潔に述べると、執行条件と契約内容を事前に決めておくことで、その条件に合致した場合に自動的に契約が履行されるしくみ。
クラシック派はコード(規則)を絶対視するコードこそが法(Code is law.)という理念の下、非中央集権性を追求。
コードに則った合意形成が重要視されています。
4.イーサリアムクラシックの価格・チャート
イーサリアムクラシックは、時価総額第11位(2017年11月現在)の仮想通貨。
誕生時に保有者がいたため、ある程度の価値は付いていたのですが、現在価格はどのようになっているのでしょうか。
2017年11月時点の価格・チャートの推移

https://coinmarketcap.com/currencies/ethereum-classic/
イーサリアムクラシックは2016年8月に誕生し、もともと1ETC=100円前後で推移していました。
しかし、他の仮想通貨と同様に2017年に入ってからから徐々に上がり始めて、11月の時点で1ETC=2,000円前後にまでなります。
この1年で価格が一気に20倍、つまり2000%近くにまで高騰した、ということになります。
5.購入できる取引所
イーサリアムクラシックに限らず、仮想通貨を購入するには仮想通貨取引所を利用しなければなりません。
イーサリアムクラシックを買うことのできる取引所はいくつか存在するのですが、国内では
・コインチェック
・ビットフライヤー
の2か所。
6.イーサリアムクラシックを買うならコインチェック!
日本円から簡単に購入するのであればコインチェックがおすすめ。
コインチェックはビットコイン、イーサリアム、LISK、ファクトムなど、様々な仮想通貨を扱っていることで有名。
また24時間取引可能で、スマホアプリからでも簡単に取引が可能。
チャートなどの情報が見やすく、初心者でも扱いやすいため、インターネット上での評判が非常にいいです。
コインチェックで買ってみる
それでは実際に、コインチェックでのイーサリアムクラシックの買い方を解説しましょう。
口座開設、入金方法についてはコチラ!
①coincheckにログイン後、「ウォレット」から「コインを買う」を選択。
②コインを買う画面から、Ethereum Classicを選び、購入する数量を選んで「購入する」をクリック。
以上で、イーサリアムクラシックの購入は完了です。
7.イーサリアムクラシックをマイニングしたい!
イーサリアムクラシックはビットコインなどと同様、マイニング(採掘)が可能。
マイニングとは、取引を承認し、通貨のネットワークに貢献することで報酬を得ること。
マイニングに関してはこちらの記事が参考になります。
個人でマイニングをするなら、マイニングプール(マイニング集団)に出資して、そこから報酬を受け取るのがおすすめ。
8.おすすめのマイニングプール
ここでは、マイニングプールサイトをご紹介。
サイト毎に、マイニングプールの規模や参加方法が違います。
Bitclub Network
こちらのサイトは日本語対応もしているマイニングプールのサイト。
利用者が多く、日本でも参加者が増えており、人気のサイトになっています。
ちなみにこちらのサイトでは、日本語でBitclub Networkの入会方法を詳しく説明しているのもポイント。
Nanopool
Nanopoolは、イーサリアムクラシックのマイニングプールで主流のサイト。
「Quick Start」という項目を押すだけで登録画面に進みます。
なお、イーサリアムクラシックの契約には1%の手数料が必要。
9.ウォレットで管理しよう
取引所で購入したり、マイニングで入手したイーサリアムクラシックを安全に管理するにはどうすればいいのでしょうか?
各マイニングプールのアカウントや取引所に長期で保管するのは、100%安全とは言えません。
ある程度の量のイーサリアムクラシックを管理するときは、ウォレット(電子財布)で管理しましょう。
おすすめは安全性に定評があるMyEtherWalletと、スマートフォンアプリが便利なJaxxの2種類。
10.今後の将来性
イーサリアムクラシックは開発者の人数や初期段階での資金調達などもイーサリアムに比べれば小規模。
マーケットも小さいため、今後不人気になったり、マーケットが縮小されていくリスクが懸念されます。
イーサリアムよりもハイリスク・ハイリターンの投資と言え、資本を投下していくには注意が必要。
しかし、注目が集まり出し、マイナーも増えればイーサリアムと同様に資金が集まる可能性は大いにあります。
またイーサリアムが不安定になった時にイーサリアムクラシックが第二のイーサリアムとなる可能性もあるでしょう。
11.おわりに
以上、イーサリアムクラシックについて解説しました。
今後、イーサリアムクラシックがビットコインに次ぐ仮想通貨になる可能性があると思います。
今のうちから注目しておいて損はないでしょう。