
スマートフォン向けのアプリ開発を手がける株式会社Popshootは4日、ビットコインに次ぐ時価総額を誇る仮想通貨、イーサリアム(Ethereum、ETH)をスマートフォン上で管理できる、同社のウォレットアプリ「Wei Wallet(ウェイウォレット)」について、ソースコードのオープンソース化(OSS化)を正式に完了したことを発表した。
OSS化で信頼性アップ!公開3日で100スター超の高評価
2018年5月31日よりGitHubで公開を開始していて、わずか3日で100スターを超える高い評価と反響を得たことも明らかにしている。
「Wei Wallet」は、イーサリアムの入金や出金、通貨としての利活用を管理するためのウォレットアプリ。対象OSはiOS 11.0以降で、App Storeより無料で入手することができる。なおAndroid版の提供も近日中に開始予定となっている。
シンプル設計を大きな特徴とするアプリで、インストールからワンタップで「My Wallet」の作成が可能、スムーズにイーサリアムの受取や送金といった取引を完了させられる。実行した取引はいつでも履歴から簡単に確認できる仕組みで、ユーザーの資産管理をサポートする。
仮想通貨としての透明性とセキュリティの高さを維持するため、通信における秘密鍵はユーザー端末内に保存、安全に管理する。運営側が閲覧することはできない仕様となっていることはもちろん、サーバーで管理することもない。ウォレット内のイーサリアムについては、バックアップを取っておくことで、いざという時の復元もできる。
ソースコードの改良・再配布も可能!より開かれたツールに
Popshootの発表によると、同社は「Wei Wallet」を仮想通貨イーサリアムのより安全で便利な通貨としての活用を促すアプリとして信頼性を高め、成長させていく観点から、当初よりソースコードのOSS化を前提に開発を行ってきたという。
OSS化を行えば、そのプロダクトのソースコードは、誰もが自由にチェックできるものとなり、悪意ある仕様やユーザーに不利益をもたらすシステム構築がなされていないか、ユーザーらが自ら確認可能となるからだ。
こうして透明性を高め、資金がどのように管理され、トランザクションなどの処理が実際にどのようなかたちで実行されているのか、適切に把握できる基礎環境を整えることを目指している。
OSS化が完了したことで、その他のGitHub公開・共有ソースコードと同様、ライセンスで定義された範囲内であれば、ユーザーは自由に独自の改良を施したり、再配布を行ったりすることも可能となった。開かれた使いやすいイーサリアム特化型ウォレットアプリとして、今後の成長が期待される。
(画像はプレスリリースより)
株式会社Popshootによるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000023119.html
GitHub 「Wei Wallet」
https://github.com/popshootjapan/WeiWallet-iOS