
車に関するICOはVLBやVinchainなどがありますが、今回紹介するCAR(coin as revolution)は中古車市場の問題を解決するためのICOです。
中古車市場では、厳密なCtoCの市場がないことなど、様々な問題を抱えています。
今回の記事では、CARとは何か、CARが何を解決しようとしているのか、CARの抱える問題点などを銭ラボ編集部の意見を交えて紹介していきます。
(名前は今後変更になる可能性がありますが、現段階ではCARコインという名前でプロジェクトが進んでいるため、CARコインとして紹介いたします。)
(また、この記事は1次情報として非公開のホワイトペーパーなどを元にして執筆しております。ホワイトペーパー公開時の内容とは異なる可能性があります。ご了承ください。)
CARとは?
CARを一言で説明すると、中古車市場において、落札者にも、出品者にも手数料のかからないオークションサイトを作ることを目的としたICOです。
現在の日本の中古車市場は、カーセンサーを始めとした中古車販売業者(仲介業者)による売買が主流になっています。
なんと、CtoC(消費者間取引)の割合は中古車市場の全体の1%しかないのです。
これは、本来であれば払わなくて良いお金を中古車業者に無駄に払っていることになりますよね。
世界中を見ると、確かにCtoCでの取引が普及している国もあります。ただ、様々な問題を未だに抱えているというのはどの国も一緒なのです。
CARは、こうした中古車市場における問題を解決しようとしています。まずは、中古車市場が抱えている問題点とはなんなのか、一緒に見ていきましょう!
CARが解決しようとしている中古車市場の問題点とは?
CARが解決しようとしている中古車市場の問題点は、大きく2つあります。
中古車市場には、仲介業者が必ずと言っていいほど介入しています。
ヤフオクやメルカリという言い方をすれば、わかりやすいでしょうか。
基本的に、こうした仲介業者を介した商品のやり取りには10%前後の手数料がかかり、売上の一部が仲介業者に持っていかれてしまいます。
なので、売り手は手数料も考えた上で値段を設定しています。つまり、買い手にも本来であれば払う必要のないお金を払っているのです。
つまり、せっかくのCtoCであるにもかかわらず、売り手と買い手の手数料の押し付け合いのような状況になっているのです。
また、仲介業者は商品代金には手数料を取っていますが、送料に関しては手数料がかかりません。
これにより、送料を高く設定して売上を確保しようとする売り手が続出しているのです。
これでは、公平なCtoC市場とは言えないというのが、今の中古車市場の現状です。
中古車市場の問題点その2 CtoCの取引では品質が保証されない
CtoCの市場では、商品の品質を保証する方法がありません。
車で例えると、「細かい傷」等の認識を売り手と買い手の間で統一する方法がないのです。
そのため、トラブルが絶えないのが現状です。
さらに、仲介業者がそのトラブルを管理することもありません。
売り手と買い手の責任のなすりつけ合いや、ひどい場合は訴訟などにも発展します。
こういった事があるため、中古車を買いたい人も売りたい人も、結局はガリバーなどの中古車業者を利用することになります。
こうして、安く買い叩かれたり高く売りつけられたりしているというのが現状です。
中古車市場の利用者の保護や車の品質の保証をしてCtoC本来のスムーズで無駄のない取引を実現させるプラットフォームを目指して、開発しているのがCARのプロジェクトです。
CARのプラットフォームとは一体どのようなものなのでしょうか。
CARが目指すプラットフォームとは
CARは、プラットフォームの利点を大きく3つ掲げています。
手数料がかからない
CARが目指す中古車市場のプラットフォームでは、手数料がかかりません。
これは、中古車の市場を中央管理者なしに分散型の組織構造にすることによって、実現しようとしています。
また、スマートコントラクトを使用することにより、様々な条件をルール化し、自動決済することが可能です。
不正の防止
さらに、過去に交わされた契約内容はCARのプラットフォームで使われるブロックチェーン上に半永久的に保存され、改ざんを防ぎます。
取引の際、契約の経緯や権利の譲渡の流れなどを保存することにより、信用情報を自動的に蓄積していきます。
また、取引でおこなれるすべての決済内容は、ブロックチェーン上で、管理、保管、保護されます。
そして不正な取引や契約が行われた場合には追跡調査ができます。
品質の保証
そして、CtoCでの最大のデメリットである品質の確認、保証についてですが、CARはこの最大の問題を第3次AI技術(ディープラーニング)によって解決しようとしています。
AIの認識技術により、傷や破損を認識しそれをARやVRにより忠実に再現しようとしています。さらには、車のエンジン音や走行音なども買い手に届けることで、遠く離れた商品を実物と同じように確認することができます。
売り手はCARのスマホアプリをダウンロードし、スマホのカメラなどで車を認識させることで、状態を買い手に伝えることができるため、細かく商品説明をする必要がありません。
これらの技術により、現在おかれている問題である個人での感覚の差がなくなり、結果として買い手への品質の確かな確認と、保証が約束されます。イメージしていたものと違うといったトラブルを防ぎ、スムーズな取引を実現しようとしています。
そして、このCAR独自のCtoCプラットフォームの基軸通貨として使われるのがCARコインです。
CARコインとは?
CARコインとは、イーサリアムベースで開発された仮想通貨です。
CARコインは2国間での金銭のやり取りの際の手数料や手間を解決します。
また、開発元は、このCARコインの価格を1ドル前後で安定させたい狙いがあります。
ここからは、銭ラボ編集部が感じた、CARの良い点と懸念点を紹介していきます。
CARの懸念点
まずは、CARの懸念点からご紹介していきます。
ブロックチェーン上に載せられたデータが本当に正しいのかどうか判断する方法について言及されていない
出品者がプラットフォーム上に載せられるデータと購入者に実際に届く車との差異がないのかどうかをプラットフォーム上で判定する明確な方法はありません。
そのため、VRやARを使って車を確認したとしても、実際に届いたら全く違う車だった、なんて可能性もあるのです。
送料は、誰がどのような理由によって決め、誰が支払うのかという点が明記されていません。
CARのいいところ
次は、CARのいいところをご紹介していきます。
すべて既存の技術で完成させる事ができる
CARはすべて既存の技術で開発することができます。そのため、他のプロジェクトに比べ非常に廉価でプロダクトを完成させることができます。
ICOで集める金額は必要な経費のみを集めるため、上場時の時価総額が低くなり上場後の価格上昇にも期待が持てます。
実現可能なプロジェクトなので、集める資金が少なくてICOで集める金額は必要な経費のみを集めるため、上場時の時価総額が低くなり上場後の価格上昇にも期待が持てます。
まとめ
今回は最新のICO「CAR」についておはなしいたしました。
今後も、最新情報が手に入った際には追記していきます!