
フィリピンの経済活動を活性化することを目的としたICOプロジェクトMaxBoxについて徹底解説します!
アジアの発展途上国フィリピンで初の仮想通貨取引所を開設するということで、大注目のICOとして話題を集めています。
目次
ICOの概要
MaxBoxはフィリピンのFinTech(ファイナンステクノロジー)企業です。
そのMaxBoxがフィリピンで初となる仮想通貨取引所を開設することを発表しました。
掲げている目標は大きく分けて4つです。
- 仮想通貨取引所の開設・運営
- MaxBoxトークンの発行による国際送金の簡易化・促進
- フィリピン企業向けのICOプラットフォームの開発
- AIを利用した企業分析・最適化プラットフォームの開発
フィリピンの市場について
まずはMaxBoxが拠点とするフィリピンの経済状況について解説します。
MaxBoxの将来性に関わる部分をチェックしていきましょう。
フィリピンの経済成長率はアジア第2位
フィリピンの経済成長は目覚ましく、アジアで2番目に経済が成長している国と言われています。
2016年のGDP(国内総生産)が2015年の5.9%から6.8%に上昇し、世界銀行が設定した2018年の成長予測は7.0%となっています。
またHSBCの調査報告書によると、フィリピンの世界GDPランキングは、2012年の43位から2050年には16位に上昇すると予想されています。
フィリピンの人口は1億人を超える見込み
フィリピンの人口は2010年の人口は既に8千万人を超えていて、2020年には1億人を超えると予想されています。
また、長期的には2070年まで人口が増加し続けると言われています。
外貨送金額は年間200億ドル超
2016年1月から9月の間のフィリピンの外貨送金は200億ドルを記録しています。
これは人口の増加により海外に移住して働く労働者が増えていることが原因です。
人口の増加が続くに比例して、この金額も将来的に上がっていくと思われます。
国際送金の不便さを解決するために生まれたのがMaxBox
しかしフィリピンの国際送金手続きはとても不便なことが課題となっています。
この問題を仮想通貨技術で解決するために産まれたのが今回のICO『MaxBox』なのです。
外貨送金が楽になることにより、フィリピンの経済成長をさらに促進するものとして話題が集まっています。
MaxBoxのビジネスプラン
MaxBoxは、今回のICOで5つのフェーズから成るビジネスプランを発表しています。
フェーズ1 仮想通貨取引所の確立
MaxBoxはフィリピンの仮想通貨交換業者として登録し、最初にウォレットと購入・送受信・他コイン(BitcoinやEtherium)への交換・決済が可能な仮想通貨取引所をリリースします。
フィリピン政府公認の取引所として、他のどこよりも早く市場のシェアを確保することを目指しています。
フェーズ2 ICOプラットフォームのリリース
MaxBoxはビジネスの拡大を望むそれぞれのスタートアップ・企業ごとのトークンを設計及び発行するICOプラットフォームを開発します。
これによってフィリピンの企業における『金融補助』『サプライヤーの紹介』『人材育成』などのリソースを提供してくれます。
さらに投資家へのリターンも確保できる新しいメカニズムのICOプラットフォームの開発も予定しています。
フェーズ3 フィリピン国内の企業との協業
フィリピン国内で物流・小売を行っている様々な企業と協業します。
これは各事業のサービストークンなどの実用的トークンを発行し、トークンを浸透させることを目的としています。
フェーズ4 フィリピン国内の金融機関との協業
仮想通貨とトークンによる新しい金融インフラを促進させます。
フィリピン国内の金融機関やM&Aと協力し、例えば、銀行独自のコインの発行・コインやデビッドカードとのコラボレーションなどを行っていきます。
フェーズ5 AIを導入したFinTechプラットフォームの開発
企業活動の補助として、AIを導入した企業分析評価プラットフォームを開発します。
フィリピンの企業内のビジネス管理をサポートすることが可能になります。
MaxBoxのビジネス予測について
MaxBoxの上記の5つのフェーズがどのように達成されていく予定なのかを解説していきます。
MaxBoxの金融予測
1年目に立ち上げ段階を経て、2年目には財団の確立、株主とビジネスパートナーを通じての資本の増加、柔軟な運転資金を確保する予定です。
MaxBoxの金融予測は以下の通りとなっています。※取引高の単位:フィリピンペソ
アカウント数と取引量の推移
MaxBoxは5年で100,000のアクティブアカウントと350億円の取引高を目標としています。
以下がその推移のグラフとなります。
MBトークンのプレセールについて
4月1日から開始されるMaxBoxトークンのプレセールについて解説します!
早期購入や購入量に応じたボーナスも付与されるので要チェックです!
プレセールは4月1日から
プレセールの期間は4月1日から4月30日までの一ヶ月間となっています。
発行枚数は1,000万枚。枚数に達した時点で販売終了となります。
早期購入ボーナス
早期購入のボーナスとして購入枚数の5%が追加で付与されます。
例えば、10,000枚購入した場合は500枚がボーナスとして付与されます。
購入金額ボーナス
購入金額に応じて、以下の表の通りのボーナスが付与されます。
3,000万円相当以上 | +5%ボーナス |
---|---|
1,000万円相当以上 | +4%ボーナス |
500万円相当以上 | +3%ボーナス |
300万円相当以上 | +2%ボーナス |
100万円相当以上 | +1%ボーナス |
例えば、3,000万円分のMBトークンを購入した場合は150万円分のトークンがボーナスとして付与されます。
ボーナスの重複もあり!
早期購入と購入金額の両ボーナスは重複して発生します。
例えば、早期購入期間中に3,000万円分のMBトークンを購入した場合、早期購入ボーナスの5%と購入金額ボーナスの5%で計10%のボーナスが付与されます。
金額にして300万円相当のボーナスになります。
MBトークンの発行量と割当について
MBトークンの割当は以下のようになっています。
MBトークン発行総量 | 100,000,000 |
---|---|
プレセール(協力者) | 10,000,000(10%) |
自社保有 | 2,000,000(2%) |
インセンティブ | 20,000,000(20%) |
凍結(予約済み) | 68,000,000(68%) |
MaxBoxの疑問点・注意点
ここまで、MaxBoxについて紹介していきましたがここでMaxBoxに対する疑問点をいくつか紹介していこうと思います。
他の取引所への上場予定が不明
現時点では他の取引所への上場予定を公表していないことがひとつのネックです。
MaxBox自体が取引所を運営することを考えると、他の通貨との取引はすぐに可能になると考えられますが、やはり大手取引所への上場が認知の向上(=価値の上昇)につながると考えると懸念点なります。
運営者の情報が不明
MaxBox Systems Inc.はフィリピンに拠点を置く企業です。
公式ホームページの情報を見るにCEOはHiromasa Suzukiという日本人の方のようです。
しかしこの方がどこで何をやっていた方なのか、情報を探してみましたが見つけることが出来ませんでした。
新進気鋭の経営者なのかもしれませんが、運営者の情報が不明瞭であることは投資先としてはマイナスポイントになってしまいますね。
トークン1枚あたりの価格設定が高い
MBトークンは1MBX = 5USDという価格が設定されています。
プレセールの最低参加枚数は5600枚のため、最低参加価格は日本円にして2,987,600円ということになります。
この設定価格はあまりにも高いと感じました。
MaxBoxのこの強気の価格設定は、将来性に対する自信の表れなのでしょうか…?
リップル(XRP)に対する優位性が不明
決済や送金を目的とした仮想通貨には代表的なものにリップルがありますが、そのリップルに対してMaxBoxの優位性を感じることが出来ませんでした。
恐らくAIプラットフォームやフィリピン国内の企業へのアプローチでそれを補おうとしているのでしょうが、そのフェーズは遅めに設定されているため期待値としては低いです。
MaxBoxは投資すべき?
上記の問題点を踏まえた上で、現時点ではこのICOに投資するのは少し危険という結論に至りました。
そのため事前登録だけ済ませておいて、続報を待ってから投資するか決めるのがよいでしょう。
次の項では、登録方法について順を追って解説していきます。
MaxBoxへの登録方法
2018年3月16日現在、MaxBoxのICOは開始していませんが、開始と同時にスムーズにICOに参加するためにも事前登録をしておくことをおすすめします。
ステップごとに解説していきますので、一緒に進めていきましょう。
トップページから新規登録ボタンを押す
MaxBoxのトークンセールページにアクセスします。
トップページに新規登録のボタンがあるので、押しましょう。
メールアドレスとパスワードを入力
登録フォームが表示されるので入力していきます。
必要なものはメールアドレスとパスワードのふたつのみ。
せっかく購入したトークンを失わないためにもパスワードは絶対に忘れないように、しかし名前や誕生日など予想しやすいものや、他のサイトからの使い回しは控えたほうがよいでしょう。
確認メールが届く
MaxBoxから確認のメールが届きます。
もし届かない場合、迷惑メールに入っている可能性があるのでそっちも確認してみましょう。
事前にメールフィルターの設定で"tokensale-maxbox.ph"からのメールを許可しておけば安心です。
メールにはURLが表示されているので、そのURLにアクセスします。
※プライバシー保護のために画像を修正してあります。
登録が完了!
アクセスした先に以下の文字列が表示されていれば登録は完了です!
お疲れ様でした。
登録が完了したら、正しく登録されているか一度ログインして確かめてみたほうがよいでしょう。
まとめ
MaxBoxのICOは疑問点も多く、まだ投資するか決定するのは危険であると判断しました。
しかし続報によってはその判断をも覆す新情報が入ってくる可能性もあるので、引き続きチェックしていきたいと思います。
新情報が入り次第更新させていただきますので、その前に事前登録を済ませておきましょう!