
国内大手取引所の一角、コインチェック。
コインチェックでは最大5倍のレバレッジ(FX)取引ができます。
日本円を証拠金として、ロング(買い)やショート(売り)をすることが可能。
今回はコインチェックのレバレッジ(FX)取引のやり方をご紹介。
まだコインチェックの口座を持っていない場合は、以下の記事を参考にして口座開設をしてください。
1.そもそもレバレッジ取引ってなに?
仮想通貨の取引では、信用取引や証拠金取引、レバレッジ取引、ビットコインFXなどの用語が出てきますが、全部同じ意味。
ここではレバレッジ取引に統一して説明します。
コインチェックでは、はじめ口座に自分の日本円を証拠金として預け入れることで、証拠金の数倍を超える金額で取引が可能。
これをレバレッジといいます。
レバレッジとは、要は証拠金にかける「てこ」のようなもの。
少ない資本金でも大きな取引ができるようになることを表していて、通常は、レバレッジoo倍といった表現をします。
ちなみにコインチェックのレバレッジは最大5倍。
2.レバレッジの計算方法
具体的にレバレッジの計算はどのようになっているでしょうか。
レバレッジ5倍で取引をおこなった場合は、元の金額の5倍の金額で取引を行うことが可能。
利益が出た場合、元の金額で取引した場合の5倍になりますが、その分損失が出た場合も5倍になります。
例えば、10万円の証拠金を用意してレバレッジ5倍の取引をしたと仮定。
レバレッジ5倍なので、50万円分の取引ができます。
わかりやすく説明するため、ここではレバレッジをかけない場合と比較してみましょう。
レバレッジをかけない(レバレッジ1倍)で取引
1.20万円分のビットコインを購入
2.ビットコインの値段が70万円から84万円に
3.20万円が24万円になり、利益は4万円
レバレッジ5倍で取引
1.証拠金20万円で100万円分のビットコインを買う
2.ビットコインの値段が70万円から84万円に
3.100万円が120万円になり、利益は20万円(5倍の利益)
損失が出たら
反対に、ビットコインが70万円から56万円に下がるとします。
20万円のビットコインを買っていた場合、持っているポジション(未決済のまま残っている約定)の価格は16万円に下がり4万円の損失。
レバレッジをかけて100万円分の取引していれば、持っているポジションの価格は80万円に下がり20万円の損失になります。
レバレッジをかけて損失を出したときに口座の残高が少ないと、強制ロスカット(後ほど解説します)などが行われることも。
3.レバレッジ取引関連のデータ
取り扱い通貨 | ビットコイン |
---|---|
Taker 手数料 | 0.000 % |
Maker 手数料 | 0.000 % |
スワップ手数料 ロング ショート | 0.04 %/24時間ごと 0.05 %/24時間ごと |
レバレッジ倍率 | 5倍 |
ロスカット | 証拠金維持率 50% |
コインチェックのレバレッジに関するデータは、上記を参照してください。(2017年11月9日現在)
Takerは注文板の注文を消費する場合、Makerは注文板に注文を追加する場合を指します。
ロングは買い(ポジション)、ショートは売り(ポジション)のこと。
4.レバレッジ取引のやり方
これから実際にレバレッジ取引を行う手順を解説していきます。
取引所口座に入金が完了していないと、レバレッジ(FX)取引は行うことができないのでご注意。
振替を行う
コインチェックでレバレッジ(FX)取引を行うには、振替という機能を使ってコインチェック内のレバレッジ口座にチャージしなければなりません。
WEBサイトを開いたら、上部の「取引所」をクリック。
「取引所」メニューがその下に表示されますので、その中から「振替」をクリックして下さい。
ここで取引所に入金した日本円を取引所内のレバレッジ口座に移動させるメニューが表示。
左側が移動元で右側が移動先になります。
初期設定だと右側も「取引」となっていますので▼をクリックして「レバレッジ」に変更した後、移動させたい金額を入力しましょう。
移動させることができるのは日本円のみ。
現物取引ですでにビットコインを購入していたりすると、その分移動可能な日本円は減りますので注意して下さい。
金額の指定したら「残高を移動する」をクリックして完了。
下の表を見ると入力した金額分がレバレッジ側に移動しているのを確認することができます。
更に下をみると、これまでの振替の履歴を確認可能。
手数料は無料で、即時反映。
レバレッジ取引で稼いだお金を出金する際は、レバレッジ口座から取引口座に戻す操作を行ってから出金手続きを行わなければなりません。
実際に注文してみる
それでは実際に注文をしてみましょう。
まず、「取引所」をクリックして「トレードビュー」をクリック。
すると上記のような画面が出てきます。
トレードビューの右側に「レバレッジ取引」という文字があるので、そこをクリック。
するとレバレッジ取引の注文画面が表示されます。
レート
注文したい金額を入力。
注文者が値段を決めて売り側と買い側の値段が折り合えば、注文が約定。
トレードビューの「注文一覧」に表示されている値段をクリックすれば、自動でその金額が入力される便利機能もあります。
注文量
注文したいBTCの数量を入力、または現在利用可能な証拠金の内何%分を購入するか指定します。
10%20%,50%,100%から選択。
数量を直接入力した場合は「必要証拠金」が表示されていますので確認しましょう。
ロング/ショート
ロングが買いポジションを持つことで、注文した金額より値上がりすると予想したときに使用。
逆にショートだとが売りポジションを持つことで注文した金額より値下がりするだろうと予想したときに使用。
コインチェックの場合は、緑がロング。赤がショートになります。
注文したい内容が間違っていなければ、「注文する」を押しましょう。
注文状況の確認
注文したら、その注文が約定しているか確認します。
未約定だと、トレードビューの下のほうに未約定の注文が表示されていますので確認しましょう。
この状態だといつでもキャンセル可能。
注文が約定したら上部の「ポジション」で現在の状態を確認。
そうすると、成立したポジションと現在の相場での含み益(含み損)が表示されます。
ちなみにポジションを手じまう時は、「ポジション」から「決済買注文」を行います。
ロングの時は「決済売注文」。
ポジションを決済できずに24時間経過すると手数料が発生するので、要注意。
5.証拠金維持率とロスカット
レバレッジ取引で注意しなければいけないのは、証拠金維持率とロスカット。
証拠金維持率
証拠金維持率とは、預けている証拠金と保有しているポジションの損益・保有しているポジションの証拠金・注文に必要な証拠金等の割合。
具体的には、
預けている証拠金+損益)÷(所有するポジションの証拠金+注文中の証拠金)
証拠金維持率が一定の割合以下になると、新規注文ができなくなったり、強制的にポジションが決済(ロスカット)されたりします。
ロスカット
コインチェックのロスカットとは、証拠金維持率が50%を下回ると、それ以上負債が増えないように強制的に全てのポジションの決済が行うこと。
これは、買いポジションや売りポジションを持ったまま、相場が逆の方向に動いて含み損が拡大したときに発生。
ロスカットが発生すると、強制的に損失が確定されますので要注意。
6.おわりに
以上、コインチェックのレバレッジ取引方法を方法を解説しました。
見やすい注文画面で、初心者から上級者まで使いやすい内容となっています。
レバレッジ取引は少ない資金で大きな取引をすることが可能ですが、損失も大きくなる可能性があるのでご注意ください。