
仮想通貨Zcash(ZEC)は、Monero、Dashと同様、高い匿名性を誇る仮想通貨のひとつ。
最近では、あの大手銀行JPモルガンとの提携が大きな話題となりました。
またICOでも第2のビットコインとして将来性を期待され、注目されています。
今回はZcashの特徴や購入できる取引所、今後の将来性などを解説していきます。
1.そもそもZcashとは?
Zcash(ゼットキャッシュ)とは、匿名性の高い取引ができる仮想通貨。
コインの単位はZEC。
総発行量は2,100万ZEC、認証時間はおよそ2.5分。
アルゴリズムには、Equihashと呼ばれるメモリ量対策が取られたものを使用。
また同じ匿名性の属性のDash(ダッシュ)やMonero(モネロ)といった仮想通貨とよく比較されることがあります。
2.Zcashの特徴
非常に高い匿名性
Zcashの魅力はなんといっても、ビットコインを凌駕する匿名性!
ビットコインですと、誰がどこからどこに、どれくらいの数量のビットコインを送金したのか、という情報が全て一般に公開されています。
それに対してジーキャッシュでは、ゼロ知識証明というシステムを用いて、高い匿名性を実現。
ゼロ知識証明とは、簡単に言うと「知っていても、知らない振りをする」システム。
つまり、取引情報などの秘密の内容を一切公開せずに、情報を知っていることを証明することで、取引の信頼性を保つ仕組みです。
これにより、パスワードを知っているということを相手が確信していれば、パスワードを入力しなくても認証が可能に。
逐一パスワードを入力する必要性がない上、取引記録にも情報が残らないので、ハッカーにパスワードを盗まれる心配はなくなるでしょう。
これにより、誰が、誰に、どのくらい仮想通貨を送金したのかといった取引記録を知られることなく送金することができます。
また、送金側アドレス・受金側アドレス・送金量の全てを完全に匿名にできるのはジーキャッシュだけ!
ビットコインの次を担う仮想通貨
Zcash以下の特徴から、ビットコインの次を担う存在と言われています。
・発行数量は2100万枚
・半減期が4年に1回ある
・トランザクション(システム上の処理)の合意の方法が同じ
上記の点でビットコインと共通点を持っています。
トランザクションの合意方法には、プルーフオブワーク(POW)というブロックチェーンの承認方法を使用。
これらに加え、匿名性を持ったZcashはまさに第二のビットコインにふさわしいでしょう。
大手銀行JPモルガンとの連携
2017年5月、ジーキャッシュの開発会社ZECCはJPモルガンとの提携を発表。
JPモルガンはZcashの技術を、自身のブロックチェーンのプラットフォーム「Quorum(イーサリアムのスマートコントラクトが基のプラットフォーム)」に取り入れるとのこと。
Zcashの持つ技術である「ゼロ知識証明」を、JPモルガンは世界最先端の技術と称賛。
今回の提携で、自身のプラットフォーム(Quorum)にプライバシーの技術を取り入れる予定としています。
こうした世界最大の大手銀行との提携は、今後Zcashの価格に大きな影響を及ぼすかもしれません。
3.Zcashのチャート(価格推移)
上記がZcashのリアルタイムチャートです。
ジーキャッシュはリリース当初に、1ZECが日本円で14万円以上をつけて、一時はビットコインの価格を抜いていました。
その後一瞬にして急落、価格は1/20以上に。
そこから、長らく6000円前後で停滞していましたが、2017年5月に米国最大手の銀行JPモルガンがジーキャッシュのゼロ知識証明を採用するというニュースが。
これにより、価格が一気に4万円まで高騰しました。
そこから調整が入りましたが、6月中旬以降金額が上がり始め、5万円台から調整が入り価格が上下しています。
9月末には韓国の取引所Bithumbにジーキャッシュの上場が決定し、2倍以上も価格が上昇。
今後もその動向から目が離せません!
4.購入できる取引所
現在国内の取引所でZcashが購入できるのはコインチェックだけ!
国内取引所で最多の仮想通貨を扱っており、登録もらくらく。
スマホアプリも非常に使いやすいためパソコンに向かう必要もありません。
また日本語対応なので安心できます。
海外の取引所もおすすめ
海外の取引所も視野にいれると、他にも様々な取引所が存在。
Kraken(クラーケン)は、アメリカカリフォルニアで設立された取引所。
Zcash以外に、ライトコイン、ダオ、ドージコインなど幅広い銘柄を取り扱っており、マイナーなコインに触れてみたい方におすすめ。
またBITTREX(ビットレックス)は、手数料は取引額に対して0.25%と一定。
日本語未対応ですが、365日24時間営業しているので購入にとても便利。
5.おすすめのウォレット
Zcashを安全に保管しておくなら、Ledger Nano Sというハードウェアウォレットがオススメ。
ハードウェアなのでハッキング等のリスクが低く、また日本語にも対応しているため安心して使用できるのが特徴です。
ウォレットについては以下の記事で詳しく説明していますので、是非チェックしてみてください!

6.今後の将来性
世界的な大手銀行JPモルガンとの提携で、話題を集めました。
今後Zcashのプライバシーの技術である「ゼロ知識証明」が将来にわたり実用的に取り入れられる可能性が高いでしょう。
好材料となる情報はZcashを認知させ、そして保有する人が増え価格が上昇する要因に。
イーサリアムでも採用され始めている、ゼロ知識証明から目が離せません。
7.おわりに
以上、仮想通貨Zcashについて紹介しました。
匿名性仮想通貨の中で、最も魅力的な通貨と言えます。
価格が下落している今の段階で多めに購入しておくのがいいでしょう。